フィリピンのとびら with COVID-19

2021年8月~2022年6月 コロナ禍、夫の海外赴任のためセブ島で過ごした日々

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マニラの街が眼下に広がる。
東には、多分、木星がひときわ大きく輝いて
これからを祝福してくれているよう。

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ニナイ・アキノ到着。
機内食で飲んだビールが当分飲めないとは
この時微塵にも思わなかった。
8月6日からマニラはロックダウン。
出国手続きの前に体調やワクチン、
滞在先を書く申告書類、検温、
Trazeのアプリをスマホに入れる、
隔離解除のためのPCR検査予約、
フェイスシールドをサンバイザーの様に
している職員とやり取りしたりする。
迎えに来てくれたは車はなぜかセダンで
スーツケース4つを1つ助手席に
後ろ3つ半ば強引に閉めて驚く私達に
運転手さんは笑ってOK。
ホテル到着後、玄関外で蚊に刺されそうになりながら
また書類を書き、自分自身や荷物を消毒されたり
フロントで色々説明されて部屋に着いたのは夜中。

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メトロ・マニラの朝。
目の前には野球場と陸上トラック。
窓を開けたいけど20,000ペソ(約4万円)の罰金。
煙草は吸わないけど吸ったら10,000ペソ(約2万円)の罰金。

ここで当初10日間の隔離の予定。
フィリピンのテレビでも東京オリンピック・
金メダリスト重量挙げのディリン・ディアス選手や
他のメダリスト、オリンピアンが放送されて
日本が近づいてきてくれた感じだった。
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2020年春、夫に言い渡された海外赴任。
同時に伯母の介護、パンデミックの問題。
ひとつづつ克服してようやく出発の日。
新型コロナウィルスは今夏も猛威をふるい
東京オリンピックを無観客で実施させた。

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トランク4つと荷物いっぱいで着いた
成田空港出発ロビーはオリンピック開催中の
8月と思えないほど閑散。

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少しだけ良いことがあってエコノミーでも
ファーストクラスラウンジしか
お通しできないと言われ
もう経験することはない空間で
過ごすことができた。
でもアルコールの提供はナシ。

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夫が乗りたがっていたアメリカン航空・ボーイング787。
私達はボーイング767。

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滑走路が世界へ連れて行ってくれる。

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行ってきます、日本。
不安はいっぱいだけど夫といれば大丈夫。
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